【中日新聞杯2025結果】シェイクユアハートが重賞初V!直線の叩き合いを制す
2025年12月13日、中京競馬場で行われた第71回中日新聞杯(GIII・芝2000m)は、3番人気に推されたシェイクユアハート(牡5、栗東・宮徹厩舎)が直線での激しい叩き合いを制し、見事重賞初制覇。勝ち時計は1分57秒6の好タイム。前日の雨の影響も残る中、各馬が力を出し切った一戦だった。
序盤は各馬が慎重に位置取りをうかがう中、スローペースでの流れに。レース中盤から徐々に隊列が動き始め、勝負どころの3〜4コーナーでは先団が密集、馬群の中から勝負に出る構えを見せる馬が次々と進出していく。
その中で、勝ったシェイクユアハートは終始中団の内目を進み、直線では馬群を割って力強く抜け出した。外から鋭く追い込んできたレッドバリエンテ(牡6、中内田充正厩舎)との叩き合いはまさに紙一重の勝負。最後はクビ差でこれを制し、重賞タイトルを手中に収めた。
さらにその直後、3着にはわずか「ハナ差」でジューンテイク(牡4、武英智厩舎)が入り、4着のシンハナーダ(牡4、国枝栄厩舎)も同じく「ハナ差」と、まさに上位4頭がほぼ横一線でゴールを駆け抜ける白熱のフィニッシュとなった。
払い戻し
単勝8番 540円 (3番人気)
3連単8→7→3 55,460円(166番人気)
シェイクユアハートは、過去のレースでも終いの脚に定評があったが、今回は直線での進路取りが絶妙だった。鞍上の古川吉洋騎手は、最後の追い比べでも慌てることなく、ギリギリまで我慢しての追い出し。道中の折り合いもスムーズで、馬の能力を存分に引き出す騎乗が光った。
馬体重は前走と変わらずの458kgで出走。中間の調整が順調だったこともうかがえる。5歳という年齢ながら、まだ本格化の余地を残す印象を受ける内容であり、今後の中距離路線での活躍が大いに期待される。