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メイショウハリオ 輸送中の危機、「ホース」で劇的救出
競馬界で思わず胸を撫で下ろすような出来事がありました。大井競馬場で行われる大一番・帝王賞への輸送中に、昨年このレースを制したメイショウハリオを危機が襲ったのです。馬運車で移動中だったメイショウハリオが食道閉塞という予期せぬアクシデントを発症し、一時はレース出走どころではない緊迫した状況に陥りました。
苦しそうな愛馬を前に、関係者の胸にも冷たい汗が流れたことでしょう。
ガソリンスタンドのホースで応急処置
幸い、この窮地で機転が利きました。馬運車を緊急停車させた先は偶然立ち寄ったガソリンスタンド。そこで担当の湊直紀厩務員が給水用ホースを借り、メイショウハリオの喉に詰まったものを洗い流す応急処置を実施したのです。まさに「ホース」で競走馬の命を救う劇的な瞬間でした。迅速な対応のおかげでメイショウハリオの症状はみるみる落ち着きを取り戻し、すぐさま獣医師の手当てを受けることができました。
関係者の尽力とファンの安堵
この緊急事態に際し、「いろいろな方に助けていただいて、本当に感謝しています」と湊厩務員は安堵の表情で語っています。陣営の懸命な処置と周囲の協力により、大事には至らずに済みました。メイショウハリオは帝王賞への出走こそ取消となったものの、現在は静養と経過観察を続けており、岡田調教師によれば「投与した抗生剤が効いている」状態とのことです。ファンにとっても、何より愛馬が無事だったことが最大の救いでしょう。スタッフの迅速な対処に胸を撫で下ろし、称える声も聞こえてきそうです。
昨年の帝王賞馬が再び元気な姿を見せてくれる日を、心から待ちたいですね。