競馬の血統を学ぼう【初心者向け】

競馬とは、血統に始まり血統に終わるともいわれるほどのブラッドスポーツです。
もちろん血統以外にも騎手や調教師、当日の馬場状態といった様々なファクターを基に予想をしていきますが、やはり最重視されるのは、血統だと思います。

そこで今回は、競馬初心者向けとして競馬の血統について基本的な部分をお伝えしたいと思います。

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この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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また、競馬初心者ではない方もこの機会に改めて血統の奥深さを知っていただけたらと思いますので、ぜひ最後までお楽しみください。

そもそも、競馬でいう血統とは人に置き換えると家系のことをいいます。
人それぞれ先祖代々を遡れば多くの先祖がいるように、競走馬にも先祖が存在します。
しかし、人間の先祖はそれぞれの家系となりますが、競走馬の場合は少し違ってきます。

まず基本知識として、サラブレッドと呼ばれる競走馬を代々遡ると、その全てが3頭の種牡馬に辿り着くことを知ってください。
ちなみにその3頭とは、ゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク、ダーレーアラビアンの3頭を指し、サラブレッドの三大始祖と呼ばれています。

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現存する競走馬の血統を遡れば、必ずこの三大始祖と呼ばれる3頭のいずれかに辿りつくことになります。
そのことから競馬の世界では、まず種牡馬が重要視されます。

表内の赤線に注目してみてください。
それぞれの馬柱には、出走する馬の父と母、そして母の父が必ず明記されています。
母の母が明記されている馬柱もありますが、母の父が明記されていない馬柱は皆無といっていいほどです。
それだけ、競馬においては種牡馬が重要視されていることが分かると思います。

人間と競走馬の世界では、兄弟姉妹(以下きょうだいとする)の関係が少し違ってきますが、まず競走馬を生産するにあたって重要なのが『種付け』です。
これは、種牡馬つまり父馬と繁殖牝馬の母馬を交配させることで仔馬が生まれることをいいます。

そして人間の場合、きょうだいといえばお父さんもしくはお母さんが違っても、どちらかにつながりのある関係なら、きょうだいの関係になります。
しかし、競馬の世界でいうきょうだいとは、同じ繁殖牝馬から生まれた競走馬だけをきょうだいと呼ぶことになります。
たとえば、以下の血統表のようにダイワメジャーとダイワスカーレットは父馬は違いますが、母馬が同じのため、きょうだいとなります。

逆にいえば、種牡馬が同じでも繁殖牝馬が違う競走馬は、きょうだいと呼ぶことができません。
その理由は競走馬の生産システムに大きな理由があります。

競走馬の生産は、現役時代に競走馬として活躍し、輝かしい成績を残したオス馬が種牡馬となり、繁殖牝馬となるメス馬に種付けすることが基本的なシステムです。
冒頭にもお伝えしました通り、競馬はブラッドスポーツと呼ばれていますので、競馬の世界にとって最終的な目的はあくまでも末永く代々の血統を残していくことにあります。

逆に活躍馬を出せなかった種牡馬の血は、残念ながら途中で途絶えてしまうことになる厳しい世界です。
ちなみに人気のある種牡馬のバロメーターとして分かりやすいのが、種付け料です。

たとえば、2019年7月に惜しまれつつ天国へと旅立った日本近代競馬の結晶ともいうべきディープインパクトの場合、種牡馬デビューした2007年の種付け料は900万円でしたが、その後、産駒が大活躍するにつれて種付け料は高騰。2018年には、1回あたりの種付け料が4,000万円となりました。
ディープインパクトの凄さは、その種付け料だけみてもよく分かると思います。

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毎年のように何頭もG1レースに産駒を繰り出すなど活躍馬を多く輩出している種牡馬ではありますが、この金額は本当に破格です。
しかも2018年は、その種付料で197頭もの繁殖牝馬に種付けしましたから凄いの一言で人間の世界だと、考えられないですよね。

もちろん、197頭の繁殖牝馬に種付けしたからといって生まれてくる馬がすべて活躍するわけではありません。
なお、2019年に誕生したディープインパクト産駒の中で現在1番稼いでいるのは、2023年の天皇賞・春(G1)を制したジャスティンパレスで約6億5,300万円です。

ちなみに197頭のうち、種付け料の4,000万円以上稼いだ競走馬は、22頭とほんの一握りに過ぎません。
しかし、どの馬が活躍するかわからないのは競馬の魅力でもあります。

そして、先ほどのディープインパクトを例にあげると分かりやすいと思いますが、仮に父馬が同じことをきょうだいと呼んでしまうと、ディープインパクトが残した産駒数は約2,000頭。
それらが全てきょうだいとなると、とんでもない数になってしまいますよね。
競馬の世界においてきょうだいというのは、母馬から生まれた競走馬のみ、そう呼ばれていることが理解していただけるかと思います。

血統を残していくのは、とても厳しいです。
そのため、牡馬にとっては現役時代の活躍が種牡馬への第一歩だといわれています。

競馬は血統で全てが決まるといっても過言ではないほど重要視されるファクターですが、それ以外にも血統には多くの夢とロマンが詰め込まれています。

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たとえば、少し古い話になりますが、1976年の日本ダービー(G1)を1番人気ながらも2着と涙をのんだトウショウボーイに代わって、1983年に息子のミスターシービーが日本ダービーを制しました。
また、無敗で三冠馬となったディープインパクトの息子コントレイルも無敗で三冠馬となり、父仔2代で無敗の三冠馬になりました。
さらに名ステイヤーと呼ばれたメジロマックイーンは、祖父メジロアサマ、父メジロティターンに続き、父仔3代に渡り天皇賞を制しました。
これって、ロマンがあると思いませんか。

そして、サラッといいましたが、実は親子2代や3代制覇など、そう簡単に達成できるものではありません。
それだけに達成した時には、関係者だけではなく、多くの競馬ファンが感動するのだと思います。
また、推していた牝馬の仔が、ターフを駆ける姿を目にした時は、馬券的にも応援したくなりますよね。
このように競馬では、脈々と受け継がれていく血統を追い続けることにより、大きな夢やロマンを感じているという競馬ファンも多いと思います。

今回は、競馬初心者の方に向けた血統の基本について紹介しました。

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今回は、競馬初心者の方に向けた血統の基本について紹介しました。

血統については、一言二言で話せるようなものではなく、知れば知るほど競馬の歴史を感じ、もっと競馬に興味がわいてくると思います。