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葵ステークス2025|15番人気アブキールベイが劇的勝利で重賞初制覇

波乱の京都競馬!アブキールベイが15番人気から快挙


6月1日、京都競馬場で行われた第8回葵ステークス(GIII)は、15番人気という低評価を覆し、岩田望来騎手騎乗のアブキールベイ(牝3)が劇的な差し切り勝ちを収め、重賞初制覇。勝ち時計は1分08秒3。3歳短距離戦線の大一番で、観衆の度肝を抜く番狂わせが実現した。

レースは曇天のもと、芝良発表の京都競馬場で行われた。ゲートが開くと、最内枠からクラスペディア(牡3)が先手を主張。2番手にはサウスバンク、そして外からドラゴンウェルズとポッドベイダーが前を伺う形で先行集団を形成。

一方、勝ち馬アブキールベイは好位のやや後ろ、道中6番手でじっくりと脚を溜める形。直線に入ると、各馬横一線の激しい叩き合いとなった中、馬場の中ほどを鋭く突き抜け、外から勢いよく差し脚を伸ばす。残り200mで先頭争いをしていたクラスペディア、サウスバンクらを一気に交わし、そのままゴールまで押し切った。

この勝利で岩田望来騎手は、自身の誕生日に花を添える重賞勝利。奇しくも15番人気という人気薄の立場での勝利は、まさに記憶に残る一戦となった。

払戻
単勝:8 6,050円(15番人気)
3連単:8–15–12 1,893,020円(3046番人気)

本レースは、前半600m通過が33.5秒と速い流れの中、上がり3Fも34.8秒と厳しい持久力と瞬発力の両面を問われる展開。そんな中、後方勢が差を詰めきれず、好位から差す形のアブキールベイにとっては理想的な展開となった。

ゴール前でスタンドがどよめくほどの衝撃的な差し切り劇に、ただただ息を呑むばかりだった。人気薄と侮ってはいけない、競馬の奥深さとドラマが詰まった一戦であった。

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