春古馬三冠 2026|クロワデュノールが宝塚記念で史上初達成なるか
2026年6月14日(日)阪神競馬場で行われる宝塚記念で、クロワデュノールが史上初の春古馬三冠制覇に挑みます。4月の大阪杯と5月の天皇賞(春)を北村友一騎手とのコンビで連勝し、9年前のキタサンブラック以来となる史上2例目のリーチが完成しました。称号誕生から9年、達成馬ゼロの壁が破られるか。
4月5日大阪杯と5月3日天皇賞(春)はいずれも1番人気・北村友一騎手とのコンビで連勝。2017年のG1昇格以降、3レースすべてに出走したのはキタサンブラックとスマートレイアーの2頭にとどまり、そのうちリーチに到達したのはキタサンブラックだけです。直近3年でも大阪杯と天皇賞春で上位に来た馬たちが宝塚記念で1番人気の壁を破れずに来ており、クロワデュノールが越えるべき相手は名馬の系譜ではなく、ここ数年の「あと一歩」そのものです。
春古馬三冠とは、春に行われる古馬G1の大阪杯(4月)・天皇賞(春)(5月)・宝塚記念(6月)の3レースを同一年で制した競走馬に与えられる称号です。
2017年に大阪杯がG1昇格と同時に誕生したこの称号ですが、2026年現在まで達成馬は1頭も存在しません。
なお、検索で「春古場三冠」と表記されることもありますが、正しくは「春古馬三冠」です(「古馬」は4歳以上のクラシック世代を終えた競走馬を指す競馬用語)。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・Juggernaut XL(KandooAI)
あのキタサンブラックでさえ宝塚記念で9着に敗れ、栄冠は手の届かないものでした。
そして2026年、クロワデュノールが大阪杯・天皇賞(春)を連勝し、2017年のキタサンブラック以来9年ぶりとなる春古馬三冠リーチを達成。6月の宝塚記念で史上初の達成馬となれるかに大きな注目が集まっています。
3レースを同一年で制覇すると内国産馬3億円・外国産馬1億5000万円の褒賞金が支給(2025年度から)される取り組みになっており、春古馬三冠は主催者側からも事実上認められた偉業といえます。
JRAが正式に提示している呼称ではなく、クラシック三冠馬などと違いあくまでも通称名ではありますが、ファンや関係者の間では春競馬の最高峰として広く認知されています。
本記事では春古馬三冠の意味と該当レース、歴代の挑戦馬、そして2026年シーズンの最新動向を順にたどっていきます。クロワデュノールが史上初の達成馬となれるかを占うための土台として、まずは称号の中身と歴代挑戦馬の足跡から見ていきましょう。
まずは、春古馬三冠に該当するレースを簡単に説明します。
一冠目の大阪杯は、毎年4月の上旬頃に行われ、前述の通り2017年にG1に昇格となった春の古馬中距離王決定戦に位置づけされているレースです。
G1昇格となる前は、G2競走として天皇賞(春)へのステップレースとされていました。
過去には、骨折明けにもかかわらず快勝したトウカイテイオーや、同じく骨折明けで楽勝だったメジロマックイーンなど、数々の名馬がこのレースを機に大躍進しましたね。
続いて二冠目にあたる天皇賞(春)は、文字通り日本競馬において最高峰のレースの1つとして歴史の長いG1競走で毎年5月の中旬頃に開催されています。
また、長い歴史だけではなく距離も日本のG1競走の中では、もっとも長くスピードだけではなく、スタミナも要求されることで本当に強い競走馬しか勝てないレースとなっています。
シンボリルドルフやディープインパクトなどの三冠馬をはじめ、時代を代表する名馬たちのほとんどが、このレースを勝利しています。
まさに最強馬の称号には、欠かせない大レースの1つです。
そして最後の三冠目の宝塚記念は、通称レース名が春のグランプリとも呼ばれており、暮れの有馬記念と並んで、ファン投票によって出走馬が決められる方式を採用しています。
また、毎年6月下旬に行われるため”春競馬”の締めくくりレースなどと表現されることもあります。
このレースも天皇賞と並び、日本の競馬では歴史ある主要レースの1つとして数々の名馬たちを輩出してきたレースです。
なお、距離が2,200mと特殊であり、これは非根幹距離にあたります。
ちなみに根幹距離とは、すべての競走馬が能力を発揮できる距離やコース形態も含めた総合的な呼称であり、競馬場ごとに異なるとされていますが、基本的には400mで割れる距離のことを指します。
よって、1,200mのスプリント、1,600mのマイルや中距離の王道である2,000m、クラシックディスタンスと呼ばれる2,400mは、この根幹距離にあたりますね。
以上の3レースが春古馬三冠レースに該当します。
すべてが中距離以上で、それを約1か月といった短い期間でレースをこなしていく必要があるため、競走馬にとっては強さだけではなく、タフさも必要となってきます。
次に大阪杯がG1に昇格した2017年以降で春古馬三冠に挑戦した名馬たちを紹介していきます。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。
[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・Juggernaut XL(KandooAI)
まずは、2016年と2017年に2年連続で年度代表馬に輝いたキタサンブラックです。
キタサンブラックは、2015年の菊花賞(G1)を制し、オーナーの北島三郎氏に初めてG1の勲章をプレゼントしました。
その後は、武豊騎手とのコンビで天皇賞(春)秋の同一年制覇やジャパンカップ(G1)、有馬記念(G1)といった主要G1を7勝し、顕彰馬にも選ばれた日本が誇る名馬の1頭です。
さらには、血統面でも祖父に最強スプリント王サクラバクシオーがいることで長距離不安説もありましたが、それを見事に覆す活躍をみせました。
また、種牡馬入りすると世界一に輝いたイクイノックスや2023年の皐月賞を制したソールオリエンスを輩出するなど、種牡馬入りから早くも大成功しています。
そんな名馬キタサンブラックでさえ、2017年の春古馬三冠レースでリーチを掛けたものの宝塚記念では、まさかの9着に敗退し春古馬三冠馬には手が届きませんでした。
ちなみに、これまで春古馬三冠にリーチを掛けたのは、キタサンブラックただ1頭となっています。
次にキタサンブラック以外で春古馬三冠に挑戦したのは、2017年の京都大賞典(G2)などの重賞を4勝したスマートレイアーです。
スマートレイアーは、牝馬でありながら、2018年の大阪杯9着、天皇賞(春)7着、宝塚記念10着と勝ち星を挙げることはできませんでしたが、それでも出走し続けることが難しい春古馬三冠レースすべてに挑戦したことは称賛の美に値するでしょう。
このように2017年以降に春古馬三冠レースをすべて走ったのは、なんとわずか2頭だけです。
ただ、近年では、サウジアラビアやドバイ、香港といった海外の主要G1レースと日程が重なっていることが多いです。
そのため、日本の有力馬たちが、海外レースを選択することで出走機会の減少につながっていることも事実です。
また、海を渡ることは競走馬にとって負担が大きく、帰国後すぐに出走とはいきません。
そう考えると、春古馬三冠レースすべてに出走するのは条件的にかなり難しいことが分かりますので、今後は日程を変更するなど主催者側には何か対策を打ち出しても良いのではないかとは思いますね。
続いては、大阪杯がG1に昇格する前の春古馬三冠レースに対する主な競走馬たちを一覧表にまとめました。
1984年のグレード制導入以後の競走馬のみが該当です。
| 年 | 競走馬名 | 大阪杯 | 天皇賞(春) | 宝塚記念 |
|---|---|---|---|---|
| 1984年 | カツラギエース | 1着 | 未出走 | 1着 |
| 1988年 | タマモクロス | 未出走 | 1着 | 1着 |
| 1989年 | イナリワン | 未出走 | 1着 | 1着 |
| 1990年 | スーパークリーク | 1着 | 1着 | 未出走 |
| 1993年 | メジロマックイーン | 1着 | 2着 | 1着 |
| 1994年 | ビワハヤヒデ | 未出走 | 1着 | 1着 |
| 1997年 | マーベラスサンデー | 1着 | 3着 | 1着 |
| 2000年 | テイエムオペラオー | 未出走 | 1着 | 1着 |
| 2006年 | ディープインパクト | 未出走 | 1着 | 1着 |
| 2007年 | メイショウサムソン | 1着 | 1着 | 2着 |
| 2009年 | ドリームジャーニー | 1着 | 3着 | 1着 |
| 2011年 | ヒルノダムール | 1着 | 1着 | 未出走 |
| 2017年 | キタサンブラック | 1着 | 1着 | 9着 |
| 2018年 | スマートレイアー | 9着 | 7着 | 10着 |
| 2022年 | タイトルホルダー | 未出走 | 1着 | 1着 |
| 2023年 | ジャスティンパレス | 未出走 | 1着 | 3着 |
| 2024年 | ベラジオオペラ | 1着 | 未出走 | 3着 |
| 2024年 | ブローザホーン | 未出走 | 2着 | 1着 |
| 2025年 | ベラジオオペラ | 1着 | 未出走 | 2着 |
| 2026年 | クロワデュノール | 1着 | 1着 | 未出走 |
上の表からも分かる通り、春古馬三冠の3レースを完全制覇した競走馬は依然として存在しません。
2017年の大阪杯G1昇格以降に3レース全てへ出走したのはキタサンブラック・スマートレイアーの2頭のみで、リーチをかけたのは2017年のキタサンブラックと、2026年のクロワデュノールの2頭。キタサンブラックは大阪杯1着→天皇賞春1着→宝塚記念9着でリーチを逃しました。2023年以降もジャスティンパレス・ベラジオオペラ・ブローザホーンといった有力馬が3レースのいずれかで上位に入りましたが、3冠完全制覇の壁は依然として破られていません。
そして2026年、クロワデュノールが大阪杯・天皇賞春を連勝し、2017年のキタサンブラック以来9年ぶりとなるリーチ達成。史上初の春古馬三冠を懸けて、6月の宝塚記念に挑みます。
2026年、春古馬三冠は新たな歴史的瞬間を迎えようとしています。
一冠目の大阪杯(4月5日・阪神芝2000m)を快勝したのは1番人気のクロワデュノール。鞍上は北村友一騎手で、2着には武豊騎手のメイショウタバル、3着に坂井瑠星騎手のダノンデサイルが入る豪華な顔ぶれとなりました。
二冠目の天皇賞(春)(5月3日・京都芝3200m)も1番人気のクロワデュノールが制覇。鞍上の北村友一騎手とのコンビで、2着に12番人気のヴェルテンベルク(松若風馬騎手)、3着に2番人気のアドマイヤテラ(武豊騎手)が入る決着となり、写真判定までもつれ込むハナ差の大接戦を制しました。これで2017年のキタサンブラック以来9年ぶり、史上2例目となる春古馬三冠リーチが完成。
残るは三冠目の宝塚記念(6月14日・阪神)。ここを制すれば春古馬三冠の称号誕生から9年、ついに史上初の達成馬が誕生することになります。9年前9着に散ったキタサンブラックを覚えているファンには、今度こそ、という思いが重なるレースになります。
2冠目までで終わってきた歴代の馬たち
2017年G1昇格から9年、春古馬三冠の3レース全てに出走したのはキタサンブラック・スマートレイアーのわずか2頭。そのうちリーチを掛けたのはキタサンブラック1頭で、結末は宝塚記念1番人気9着でした。本記事掲載の歴代表で2レース制覇の馬を数えると、メジロマックイーン・ビワハヤヒデ・テイエムオペラオー・ディープインパクト・メイショウサムソン・タイトルホルダーなど多数に上ります。一方で3冠完全制覇は依然として0頭。2冠目までは届いても、3冠目で取りこぼす。春古馬G1の歴史にはこの折り返しの難しさが何度も顔を出してきました。
直近では、2024年ベラジオオペラが大阪杯1着・宝塚記念3着、2025年も同馬が大阪杯1着・宝塚記念2着と、春G1で勝った馬が宝塚記念で僅差の3着以内に来る一方、ぴたりと頂点を取れないケースが続いています。例外は2024年のブローザホーンで、天皇賞春2着のあと宝塚記念を勝ち上がりましたが、大阪杯は使わなかったため春古馬三冠リーチには到達していません。クロワデュノールが越えるのは、近年の有力馬たちが半歩のところで届かなかったあと一足、ということになります。
今回は春古馬三冠について紹介しました。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・Juggernaut XL(KandooAI)
改めて振り返ってみると、春古馬三冠レースすべてに出走するだけでも難しい中、たとえ出走できたとしても、あのキタサンブラックでさえ達成できなかったとは、非常に難易度が高いことを示していると思います。
ただし、大阪杯がG1に昇格されてから年月もまだ浅いですので、今後は、春古馬三冠を達成する競走馬が現れることを期待したいです。
もしその競走馬がキタサンブラックの仔や孫となれば、さらに競馬のロマンが広がりますし、いつまでも競馬の楽しみは尽きませんよね。