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【セントウルS 2025】カンチェンジュンガが重賞初V!8番人気の伏兵が直線一気の差し切り
2025年9月7日、阪神競馬場で行われたスプリント重賞・第39回セントウルステークス(GⅡ、芝1200m)は、8番人気の伏兵カンチェンジュンガ(牡5・庄野靖志厩舎)が、直線一気の末脚で重賞初勝利。タイムは1分07秒4。
レースは、好スタートを切ったカルチャーデイとテイエムスパーダが先行し、2番手集団には3番人気のヨシノイースター、内枠を活かしたエコロジークなどが続いた。前半3ハロンは33.0秒を切る超ハイペース。流れは完全に差し・追い込み勢に向く形となった。
そのなかで、大外13番手から競馬を進めたカンチェンジュンガは、4コーナーを12番手で回り、直線に向くと内から馬群を割って一気に伸びる。鞍上の川田将雅騎手が手綱をしっかりと抑えながら進路を確保すると、ゴール前でママコチャ、トウシンマカオをわずかに捉えた。
上がり3ハロンはメンバー中最速となる33.1秒。時計の出やすい馬場とはいえ、これだけの豪脚を見せつけられては他馬はなすすべがなかった。ここまで重賞では善戦止まりだったが、ようやくその才能が結実した形だ。
払戻
単勝:7番 1,940円(8番人気)
3連単:7-3-14 24,560円(62番人気)
高いレベルのメンバーが揃い、秋のスプリント戦線を占う意味でも注目された一戦だったが、結果は大きな番狂わせ。しかし、その中にもしっかりとした理由と内容があり、勝者の充実度、鞍上の判断力、展開の恩恵など、競馬の奥深さが詰まった好レースだった。