アドマイヤ軍団の軌跡:近藤利一氏が築いた名馬たちとその功績
中央競馬において個人馬主になることはとても厳しく、その審査基準は年間所得が2年連続で1,700万円以上あること、7,500万円以上の資産を所有していることが条件です。
そんな一般人には馬主になることは「夢のまた夢である」厳しい条件下で、1987年から2019年まで30年以上も中央競馬の個人馬主として通算745勝を挙げた近藤利一氏は、英語で「称賛する」という意味の冠名『アドマイヤ』を用いて日本競馬に多くの名馬たちを送り出しました。

また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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そこで今回は、アドマイヤ軍団の軌跡と題して歴代アドマイヤの冠名を持つ名馬たちと近藤利一氏の功績について紹介します。
中央競馬の重賞通算60勝、うちG1レースを13勝、獲得賞金は約180億円以上と個人馬主として大成功を収めた近藤利一氏とアドマイヤ軍団の名馬たちをともに振り返っていきましょう。
まずは、アドマイヤ軍団の総帥だった近藤利一氏について簡単に紹介します。
近藤氏は1942年9月1日生まれ。日本の実業家であり、大阪市にある建築解体工事会社の代表取締役を務めていました。
元々ギャンブルは嫌いだったそうですが、ある日友人から競馬場に行くことを誘われたのがキッカケとなり競馬に興味を持ち始め、1984年に馬主資格を取得。
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そして、馬主として初めて所有した競走馬カイタイオーは、函館競馬場で行われた3歳未勝利戦で勝ち星を挙げています。
競馬は紳士のスポーツであるとの考えからマナーをわきまえない一部の競馬ファンを嘆く一方、老人福祉のために毎年賞金の一部を寄付するなど篤志家としての側面もありました。
その後、冒頭にもお伝えした通りアドマイヤ軍団を率いて数々の栄光を手にしましたが、2019年に病気のためこの世を去ります。享年77歳でした。
30年以上も中央競馬の馬主として活動された近藤氏の尽力や活躍は、日本競馬の一時代を築いたといっても過言ではないでしょう。
そこで次からは、近藤氏が残したアドマイヤ軍団の主な名馬たちを紹介していきます。

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◆アドマイヤボサツ
アドマイヤ軍団として初の重賞制覇を成し遂げたのが、1996年の平安ステークス(G3)を勝利したアドマイヤボサツです。
◆アドマイヤコジーン
続いては、1998年の朝日杯3歳ステークス(G1)を制したアドマイヤコジーンです。この勝利がアドマイヤ軍団として初のG1制覇となりました。
◆アドマイヤベガ
アドマイヤコジーンでG1初制覇を飾ると、翌年には、牝馬二冠馬ベガの初仔アドマヤベガと武豊騎手のコンビで日本ダービー(G1)を制します。
これで近藤氏は馬主デビュー12年目にして、ダービーオーナーの称号を得ました。
◆アドマイヤドン
アドマイヤベガの半弟にあたるアドマイヤドンは、2001年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)を皮切りに2004年のフェブラリーステークス(G1)など、地方Jpn1も含め、G1レースを7勝。
獲得賞金は中央・地方合わせて約8億7,000万円です。
これは、アドマイヤ軍団の中で1番賞金を獲得した競走馬となりました。
◆アドマイヤグルーヴ
日本が誇る超名牝・エアグルーヴの初仔としてデビュー前から大注目を浴びたアドマイヤグルーヴは、牝馬三冠レースではスティルインラブに負け続けたものの2003年と2004年のエリザベス女王杯(G1)を連覇し、母の名に恥じない活躍を見せました。
また、繁殖牝馬としては、クラシック二冠馬のドゥラメンテを輩出。
現在、そのアドマイヤの名が入った血はドゥラメンテを通し多くの競走馬に受け継がれています。
◆アドマイヤマックス
父サンデーサイレンス、母ダイナシュート、その父がノーザンテーストといった当時の日本競馬を象徴する血統背景を持ったアドマイヤマックスは、2005年の高松宮記念(G1)を制しました。
アドマイヤ軍団として初のスプリントG1制覇となりましたが、後にも先にもアドマイヤの冠名を持つ競走馬でスプリントG1を制したのは、アドマイヤマックスただ1頭のみです。
ここからは、アドマイヤ軍団の中でも特に印象深い2頭を紹介します。
◆アドマイヤムーン
2006年世代においてアドマイヤ軍団のクラシック候補として馬名が挙がったのは、アドマイヤムーンでした。
その実力はデビューから3連勝するほどの確かなものでしたが、期待されたクラシック戦線では武豊騎手を背に皐月賞(G1)が4着、日本ダービーでは7着と大敗。
なお、当時の競馬界は、日本競馬史上最強馬との呼び声高いディープインパクトの熱狂に包まれており、凱旋門賞(仏G1)に出走したディープインパクトは帰国後、天皇賞・秋(G1)に出走することが予定されていました。
ただ、この時点でアドマイヤムーンも菊花賞(G1)には向かわず天皇賞・秋に出走を予定していたため、そこで発生するの、鞍上の問題です。
もちろん、武豊騎手はディープインパクトに騎乗する可能性が高いとのことでその時、近藤氏は「ディープインパクトが出走しても武豊騎手は譲らん」と発言。これは、当時の競馬界で大きな話題となりました。
結局、ディープインパクトは天皇賞・秋に出走しませんでしたので、アドマイヤムーンには武豊騎手が騎乗し出走するも、結果はダイワメジャーの3着に敗れています。
ただ、翌2007年にはドバイデューティーフリー(首G1)で日本馬として初となるドバイG1を武豊騎手ともに勝利しました。
今でこそ日本の競走馬はドバイや香港などで多くの活躍をみせていますが、日本調教馬としてドバイのG1レースを初めて勝利したアドマイヤムーンは、まさに時代の先駆者といえる名馬です。
そして、同じ年の宝塚記念(G1)も制すると、そのことがキッカケでアドマイヤ軍団の未来を変える出来事が起こります。
それは、アドマイヤムーンには早逝した父エンドスイープの血が流れていること、それに対する活躍をみせていたことでドバイのシェイクモハメド殿下率いるゴドルフィンから移籍の話が持ちかけられたのです。
こうして、当時のレートで約40億円といった超高額でアドマイヤムーンはゴドルフィンに移籍します。
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なお、引退レースとなった2007年のジャパンカップ(G1)では、アドマイヤの冠名ながらもお馴染み『水色・白袖・青鋸歯形模様』の勝負服ではないのは、このような理由があったからですね。
◆アドマイヤビルゴ
2017年のセレクトセールにて史上2位となる5億9,000万円という超高額金額で取引されたのが、アドマイヤビルゴです。
しかし近藤氏は、先述の通り2019年7月アドマイヤビルゴのデビューを待たずして亡くなっています。
そんなアドマイヤビルゴに対し、生前の近藤氏は管理を任せた友道康夫調教師に遺言を残していました。
その内容は、アドマイヤビルゴには武豊騎手に乗ってほしいとのことでした。
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理由は、父ディープインパクトの背中を知るのは武豊騎手しかいないことから「調教でもいい、アドマイヤビルゴに乗ってディープインパクトと比べてどうかを聞いてほしい」ということだったのです。
そして、2020年1月19日にアドマイヤビルゴは武豊騎手を背にして京都の新馬戦でデビュー戦を迎え、単勝2.4倍の1番人気の中、近藤氏の遺言に応えるが如く勝利を飾りました。
その後7歳になったアドマイヤビルゴは、武豊騎手とともにリステッド競走を2勝するも、重賞にはまだ手が届いていません。
この先、空から見つめる近藤氏に対しアドマイヤビルゴが重賞を制覇する日が来ることを期待したいですね。
今回は、アドマイヤ軍団の軌跡、歴代アドマイヤの冠名馬と近藤利一氏について紹介しました。なお、これだけ多くの名馬を日本競馬に送り出した近藤氏は、日本競馬馬主協会連合会や日本中央競馬会の運営審議会委員なども務め、まさに日本競馬の表と裏を支えた大人物だったことは間違いありません。

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現在、アドマイヤ軍団は近藤氏の奥様が引き継がれていますので、これからもアドマイヤ軍団の活躍に期待したいですね。