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同じ勝負服の名馬が激突!2012年のジャパンカップを振り返る

ジェンティルドンナvsオルフェーヴルの激突


2024年に70周年を迎えた日本中央競馬会(以下JRAに略)では、これまで幾多の名勝負が繰り広げられてきました。
1つ1つを挙げるとキリがありませんが、中でも世界の強豪馬と相まみえるレースにおいて、同じ勝負服の競走馬2頭がゴール前までデッドヒートし、わずかハナ差の決着となったレースをご存知でしょうか?

ジェンティルドンナvsオルフェーヴルのイメージ画像
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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それは、2012年のジャパンカップ(G1)です。

そしてそのレースで激突したのが、その年の牝馬三冠馬に輝いたジェンティルドンナと前年の三冠馬オルフェーヴルでした。

そこで今回は、同じ勝負服の名馬が激突!2012年のジャパンカップを振り返りたいと思います。
普段なかなか見ることができない牡馬・牝馬の三冠馬が激突したレースとは、いったいどのようなレースだったのでしょうか。

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2012年の日本競馬界は牡馬牝馬といった性別に限らず、3歳世代の競走馬が主役を飾った1年になったといっても過言ではありません。
合わせて”必殺技”ともいうべき言葉が目立った年でもありました。

まず、皐月賞(G1)では、ステイゴールド産駒のゴールドシップが悪馬場だった内側をただ1頭だけショートカットするように駆け抜け、見事栄冠を勝ち取ったことは『ゴルシ・ワープ』と話題になりました。
そして三冠牝馬に輝いたジェンティルドンナは、同じ年のジャパンカップで前年の三冠馬オルフェーヴルに馬体を寄せたことで衝突し、これはのちに『ジェンティルドンナ・タックル』と呼ばれるようになるのです。

そんなジェンティルドンナは、父がディープインパクトで母ドナブリーニは、チェヴァリーパークステークス(英G1)を制した名牝といった血統背景の中、2009年2月20日に北海道は安平町のノーザンファームで生まれました。
イタリア語で「貴婦人」を意味する馬名を付けられたジェンティルドンナは、その名に違わぬ気高い走りで多くの競馬ファンから支持を受けると、最終的には海外G1を含めた7つのG1レースを勝利し、ディープインパクト産駒の中でもっとも賞金を稼いだ代表産駒となるのです。

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そして、ジェンティルドンナが勝利した7つのG1レースの中で記憶に強く残るのが、2012年のジャパンカップだと思います。

それは、前述の通り前年のクラシック三冠馬にして、その年の凱旋門賞(仏G1)で2着惜敗と好成績を残した当時の現役最強馬・オルフェーヴルを相手に真っ向勝負し『ジェンティルドンナ・タックル』で勝利したからに他ありません。

世界にあと一歩に迫った三冠馬


2012年のジャパンカップでは、この年の二冠馬ゴールドシップに日本ダービー(G1)と天皇賞・秋(G1)でそれぞれ2着だったステイゴールド産駒のフェノーメノ、そして、三冠牝馬を達成したジェンティルドンナの3歳馬がジャパンカップに出走しました。
ジェンティルドンナはジャパンカップと同じ舞台である東京・芝2,400メートルのオークス(G1)を2着のヴィルシーナに5馬身差で勝利しており、さらには全出走馬の中で最軽量となる53キロでの出走ということも手伝ってか、一線級の古馬相手ながらも3番人気に支持されました。

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しかし、この年のジャパンカップには天皇賞・春(G1)を制したビートブラックや2年前のダービー馬・エイシンフラッシュ、さらには名牝・エアグルーヴの仔でクイーンエリザベス2世カップ(香G1)を制したルーラーシップなどの屈強な古馬メンバーが出走。
さらには、古馬の大将格である三冠馬オルフェーヴルも激闘の凱旋門賞を経ての出走となりました。

そんな強行突破的な報道もあったオルフェーヴルは、古馬になってからの天皇賞・春こそ大敗しましたが、次走の宝塚記念(G1)では難なく勝利し、秋には日本中の期待を一心に背負って挑んだ凱旋門賞では、オリビエ・ペリエ騎手が騎乗した牝馬のソレミアにクビ差2着。
まさに現役最強馬に相応しい走りを日本中の競馬ファンに見せ付けます。

そして、凱旋門賞馬となったソレミアも参戦しての2012年ジャパンカップは、オルフェーヴルが単勝1番人気の支持を受け、大観衆が集った秋晴れ東京競馬場で固唾をのみ、ゲートが開かれるのを待ったのです。

後世に残る同じ勝負服の一騎打ち


世界中からも多くの注目を集めた2012年のジャパンカップは、戦前の予想通りビートブラックがハナに立ち、前年の天皇賞・秋(G1)を制したトーセンジョーダンとジェンティルドンナが早め先頭集団に付けます。
その後ろには、凱旋門賞馬ソレミアとフェノーメノが続き、1番人気だったオルフェーヴルは中団よりもやや後方でルーラーシップと並んでレースを進めました。
そして、前半1,000メートルの通過タイムは60秒2とミドルペースでビートブラックが軽快にラップを刻み、第3コーナー付近では、ビートブラックと鞍上の石橋脩騎手が後続との差を大きく広げると、2番手以下は一気に馬群が凝縮した状態で府中の広い直線に入ります。

その時点でやや早めに抜け出しを計ったビートブラックのリードは約10馬身ほどありました。
しかし、道中早めに動いたオルフェーヴルが先に馬群を抜け出す格好で2番手に上がると、最内ラチ沿いからジェンティルドンナも同じく抜け出しにかかります。
若干遅れる形で馬群の間からフェノーメノ、大外にルーラーシップと後続馬も懸命の追走をみせますが、残り200メートル付近でビートブラックが失速。
それを横目にオルフェーヴルが一気に抜け出すと、その間を強引に割って入ったジェンティルドンナ。ここで『ジェンティルドンナ・タックル』が炸裂します。
これには、さすがの現役最強馬オルフェーヴルも加速した脚が一瞬止まりますが、鞍上の池添謙一騎手が上手く態勢を持ち直し、そこから、内ジェンティルドンナと外オルフェーヴルの一騎打ちとなりました。

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ジェンティルドンナと岩田康成騎手、オルフェーヴルと池添謙一騎手の激しい追い比べの攻防には大観衆のボルテージも一気に上がり、大歓声が東京競馬場に響き渡ります。
そして、両者ともまったく引かないままゴール板を通過しました。

約200メートル続いた叩き合いは、後世に残る伝説の名シーンとなったことは言うまでもありません。
その後ターフビジョンにストップモーションが映ると、僅かに出ていたのは内のジェンティルドンナでした。
しかし、ジェンティルドンナ・タックルによって、レースは審議になりましたが、結果は到達順位の通りで確定し、見事ジェンティルドンナが、4つ目のG1タイトルを手にしたのです。
その結果、ジェンティルドンナは、年度代表馬にも選出され、日本を代表する名牝となったのです。

一方のオルフェーヴルは、翌年の凱旋門賞で2年連続の2着となり、改めて現役日本最強馬としての意地を世界中に見せつけました。
そして、帰国後、引退レースとなった有馬記念(G1)では、2着のウインバリアシオンに8馬身差を付けての圧勝劇を魅せ、ターフに別れを告げるのです。

まとめ


今回は「同じ勝負服の名馬が激突!2012年のジャパンカップを振り返る」と題してオルフェーヴル対ジェンティルドンナの大激戦を紹介しました。

●●●のイメージ画像
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冒頭にもお伝えしましたが、長い日本競馬の歴史の中でもこのジャパンカップは、三冠馬同士の叩き合いとあって歴代最高の名勝負と挙げるファンも多いと聞きます。それだけ大迫力なレースであったことは間違いありません。
そして、同じサンデーレーシングの勝負服同士の争いが、このレースの印象をさらに強くしたのかも知れませんね。

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