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白毛のアイドルホース・ハヤヤッコが引退、美浦トレセンを涙の旅立ち

白毛のアイドルホース・ハヤヤッコが引退、美浦トレセンを涙の旅立ち


白毛馬ハヤヤッコ(牡9歳、美浦・国枝栄厩舎)が右前脚の故障により現役を引退しました。6月10日朝、美浦トレーニングセンターを後にし、ノーザンファーム天栄へ向かいました。

ハヤヤッコは2019年のレパードステークス(G3)で白毛馬として史上初めてJRA重賞を制し、通算で重賞3勝を挙げました。父キングカメハメハ、母マシュマロという血統で、祖母は白毛馬の祖ともいわれる名牝シラユキヒメです。その活躍は後の“白毛馬ブーム”の先駆けとなり、2021年には従妹にあたるソダシが白毛馬初のクラシック制覇(桜花賞)を達成するなど、競馬史に名を刻む存在となりました。

今月1日の目黒記念(G2)ではレース途中に右前脚の浅屈腱(せんくっけん)を部分断裂し競走を中止。これを受けて現役引退が発表されました。最後のレース後には全国のファンから厩舎にお守りが18個も届けられ、ハヤヤッコが多くのファンに愛されていたことがうかがえました。

送り出しの朝、ハヤヤッコは名残惜しそうにゆっくりと馬運車に乗り込み、直前には車内から別れを告げるようないななきも響かせました。管理する国枝栄調教師(70)は「一生懸命頑張ってくれて、最後は残念だったけど、無事に次のところに行けるのでホッとしています。(余生については)調整していますので、決まりましたらご報告できるかなと思います」と語り、愛馬をねぎらいました。

また、担当の田村亮平調教助手(49)は目に涙を浮かべながら「すごく寂しいですよ。いい思い出しかないです。でも、ほっといても愛嬌があるから、どこに行ってもかわいがってもらえると思うので心配していないです」と“ヤッコさん”との別れを惜しみました。

ネット上でも「ハヤヤッコお疲れさま」「第2の馬生も幸せに」といった労いと門出を祝う声が数多く上がっています。

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