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春古馬三冠の褒賞金3億円とは?賞金の中身と9年間だれも受け取れていない理由

3億円の褒賞金とは?


競馬の大レースは、勝てば数億円が動きます。2025年度のJRAは、春の古馬G1にまとめて大きなお金を積みました。大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の1着賞金はそろって3億円になり、この3つを同じ年に勝った内国産馬への褒賞金も、2億円から3億円に上がっています。

ただ、その3億円はまだ一度も支払われていません。春古馬三冠という呼び名が定着した2017年から9年、3レースを全部勝った馬がいまだ出ていないからです。この記事では褒賞金の中身と、だれも手にできていない事情を、お金の面からたどります。

春古馬三冠の褒賞金3億円を表すイメージ
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
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[使用ツール・モデル]
・gpt-image-2(ChatGPT Image)

称号の意味や歴代の成績一覧は、春古馬三冠そのものをまとめた記事にあります。

2026年はクロワデュノールが大阪杯と天皇賞(春)を勝ち、9年ぶり史上2頭目のリーチをかけました。宝塚記念を勝てば、3億円の最初の受取人になります。

2025年度の大改定で何が変わったか


褒賞金は、着順で決まる本賞金とは別に、条件を満たした馬主へ渡る上乗せのお金です。春古馬三冠なら、大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の3つを同じ年に勝った馬が対象です。額は内国産馬で3億円、外国産馬で1億5000万円。2025年度からの数字です。

もとは内国産馬2億円・外国産馬1億円でした。それが2025年度に引き上げられています。同じ年度、本賞金も動きました。大阪杯の1着賞金は2億円から3億円へ、天皇賞(春)・宝塚記念・天皇賞(秋)は2億2000万円から3億円へ。春の古馬G1の1着賞金が、3億円でそろいました。

新しい褒賞金も加わっています。この4競走にジャパンカップと有馬記念を足した6つの古馬G1のうち、同じ年に3勝すると内国産馬2億円・外国産馬1億円。三冠を丸ごと獲るより手前の、中間の目標です。

ここまで積んだ背景には、海外との賞金競争があります。ドバイやサウジアラビアの高額レースに、日本の有力馬が向かう年が増えました。賞金をそろえて褒賞金も上げたのは、強い馬を国内に引き留め、海外の馬にも来てもらうための手当てだと見られています。

完全制覇で動くお金を試算する


完全制覇すると、いくら入るのか。本賞金を単純に足すと、こうなります。
※本記事のデータは編集部による独自集計です。付加賞・出走奨励金・各種手当は含めていません。

項目 改定前 2025年度〜
大阪杯 1着賞金 2億円 3億円
天皇賞(春)1着賞金 2億2000万円 3億円
宝塚記念 1着賞金 2億2000万円 3億円
3レース1着賞金の合計 6億4000万円 9億円
完全制覇の褒賞金(内国産馬) 2億円 3億円
合計の目安 8億4000万円 12億円

改定前は本賞金と褒賞金で8億4000万円ほど、改定後はおよそ12億円。日本ダービーの1着賞金が3億円、ジャパンカップと有馬記念が5億円ですから、1レースの賞金額では及びません。それでも3レース分が積み上がる春古馬三冠は、合計で見ると一番大きな数字になります。

9年間、受取人はいない


その褒賞金は、設定から一度も支払われていません。

大阪杯がG1に上がって枠組みが整ったのは2017年です。それ以降、最初の2つ、大阪杯と天皇賞(春)を同じ年に連勝した馬は、9年で2頭だけ。次の表のとおりです。

リーチをかけた馬 大阪杯 天皇賞(春) 宝塚記念 褒賞金
2017年 キタサンブラック 1着 1着 9着 受給なし
2026年 クロワデュノール 1着 1着 6/14出走 挑戦中

思い出すのは、その1頭目です。
2017年のキタサンブラックは、武豊騎手とのコンビで大阪杯と天皇賞(春)を勝ち、初代の称号へ王手をかけました。歌手の北島三郎さんの所有馬という話題もあって、宝塚記念は単勝1番人気。ところが勝ったのは3番人気のサトノクラウンで、キタサンブラックは9着でした。あれだけ強い馬がここまで負けるのかと、当時は驚かされたものです。このとき宙に浮いた褒賞金は2億円。受け取られないまま終わりました。

2頭目が、2026年のクロワデュノールです。前年のダービー馬が、古馬になって春の2冠をどちらも1番人気で勝ち上がってきました。

リーチをかけたのはこの2頭で、完全制覇はまだ出ていません。それだけ3つ目の宝塚記念が獲りにくい、ということでもあります。距離の振れ幅や血統からの見立ては、宝塚記念で越える3つの壁キタサンブラック産駒の記事に譲ります。

お金の面からもう一つ引っかかるのは、受取人が出ない理由が賞金の高さとは別のところにもある点です。春は中東や香港の高額レースと時期が重なりやすく、有力馬がそちらを使う年も少なくありません。そもそも3レースすべてに出走する馬自体がまれです。賞金をいくら上げても、出てきてもらえなければ受け取る馬は出ません。結局は、強い馬をこの3戦にそろえられるかどうかが、額の大きさとは別の宿題として主催者に残ります。

まとめ


春古馬三冠の褒賞金3億円は、これまで一度も支払われていません。キタサンブラックが9着に沈んで以降、だれも3つ目までたどり着けていません。

2026年6月14日、阪神の2200m。クロワデュノールが勝てば、3億円に初めて受取人がつきます。負ければ、その3億円はまた翌年以降へ持ち越されます。久々のリーチだけに、まずは結果を見届けたいところです。

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