ⓘ記事内に広告を含む場合があります。
サトノレーヴ、英ロイヤルアスコットで日本馬初V惜しくも逃す
英国王室主催の伝統ある競馬祭典ロイヤルアスコット最終日(現地6月21日)のG1競走「クイーンエリザベスII世ジュビリーS」で、日本調教馬サトノレーヴ(牡6歳、美浦・堀厩舎)が優勝まであと半馬身に迫る2着に入りました。これは、日本馬が同開催で記録した最高タイの成績で、史上初の勝利まであと一歩でした。ロイヤルアスコットで日本調教馬が2着に入ったのは2000年キングズスタンドSでアグネスワールドが記録して以来で、実に25年ぶりの快挙となりました。
サトノレーヴは14頭立てのレースで外枠から好スタートを切ると、道中は先行集団で脚をため、最後の直線ではフランス調教馬ラザットとの一騎打ちに持ち込みました。ゴール前では馬体を並べる勢いで追い詰めましたが、惜しくも半馬身届かず、期待された悲願の快挙はなりませんでした。
今年3月の高松宮記念でGI初制覇を遂げたサトノレーヴは、その後も香港のG1競走で3着や2着に入るなど実績を積み、今や世界的に注目されるスプリンターです。今回のレースでもイギリスのブックメーカーで1番人気に推される高評価を受け、その期待に違わぬ走りで現地ファンを沸かせました。
鞍上のジョアン・モレイラ騎手(ブラジル出身)はレース後、「とても自信を持って臨みましたが、今日は相手の馬が一枚上でした。それでもサトノレーヴは全力で走ってくれて、走りには文句のつけようがありません」と悔しさと愛馬への称賛が入り交じるコメントを残しました。日本馬によるロイヤルアスコット制覇の悲願は持ち越しとなりましたが、あと一歩まで迫った今回の健闘は多くのファンに強い印象を残しました。今回の経験を糧に、悲願達成への期待は今後さらに高まりそうです。