函館スプリントステークス2024結果|カピリナがレコードタイムで劇的勝利!
北海道の函館競馬場で行われた第32回函館スプリントステークス(GⅢ、芝1200m)は、鮮烈な決着となった。レコードタイムを叩き出したのは、2番人気の牝馬カピリナ(戸崎圭太騎乗)。ゴール板をハナ差で駆け抜け、タイムは驚異的な1分06秒6。これまでの記録を塗り替える激戦だった。
スタートから好位につけたカピリナは、3コーナーでは中団内側に位置取る堅実なレース運び。最終直線を迎えると、抜群の瞬発力を発揮し、一気に前方を猛追。最後は先に抜け出した3番人気のジューンブレア(武豊騎乗)と激しいデッドヒートを演じ、僅差ながらその鼻先を差し切った。
3着争いも白熱を極め、終盤で伸びた10番人気の伏兵ドンアミティエ(丹内祐次騎乗)が大健闘。人気薄ながら鮮やかな末脚を披露し、上位に食い込む好内容だった。レース序盤から先頭を奪ったインビンシブルパパ(横山武史騎乗)は最後まで粘りを見せたが、惜しくも4着に敗れた。
一方、圧倒的な1番人気に支持されたナムラクレア(C.ルメール騎乗)は後方待機策から直線勝負にかけたものの、前の馬群をさばくのに苦戦し8着と不本意な結果に終わった。レースの展開が先行勢に有利だったことが浮き彫りとなる内容であった。
また、このレースではミリアッドラヴ(池添謙一騎乗)が競走中止となるアクシデントもあった。幸い、大きな事故には繋がらなかったが、ファンや関係者に一瞬の緊張が走った。
払戻金
単勝:4番 620円(2番人気)
三連単:4–1–5 109,940円(288番人気)
払い戻しも高額配当が飛び出し、特に3連単は10万9940円という高配当に。この驚きの結果に場内はどよめき、函館競馬の夏の始まりを熱く盛り上げた。
総じて、今回の函館スプリントステークスは、実力馬が揃いながらも波乱含みのスピード決着となり、夏競馬の魅力を象徴するかのような激戦であった。