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一口馬主とは？オススメのクラブ馬主も紹介！

馬主について

馬主とは、文字通り競走馬のオーナーのことをいい、競走馬を管理する調教師にとっては、厩舎に馬を預けてくれる、すなわち厩舎運営のためにお金を出してくれるスポンサーです。
また、騎手にとっては自分自身に騎乗依頼をしてくれるクライアントになります。
そして、生産者にとっては、自身が生産した馬を購入してくれるお客様です。

我々競馬ファンは「競馬はファンあってのもの。だからスターホースはみんなのもの」といったりしますが、これには一理あるとはいえ、競走馬はどこまでいっても馬主のものです。

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よって、馬主がいるからこそ、競馬は成り立っているといえます。

しかし、そんな馬主には、ご存知の通り誰でも簡単になれるわけではありません。

馬主になるためには、年収や資産、人柄など厳しい条件をクリアしなければ、馬主になることはできません。
また、既存馬主からの推薦も必要となり、一般人にとっては敷居が高いと思われます。

ただ、競馬ファンにとっては「いつかは馬主になりたい」と誰もが願望を抱く憧れの存在です。

そんな競馬ファンのニーズに応え、少しでも馬主気分を味わえるのが、いわゆるクラブ馬主・一口馬主と呼ばれるものです。
そこで今回は、そのクラブ法人による一口馬主について解説します。

合わせてオススメのクラブ法人も紹介しますので、一度でも一口馬主になってみたいと思った方や興味を持たれた方は是非とも参考にしてみてください。

目次 [クリックで表示]

一口馬主とは？

まず一口馬主とは、日本の競走馬に対して小口に分けた持ち分を通じて出資する方のことをいいます。
よって、一口馬主と呼ばれていますが、正式には一口出資者となります。

ただ、出資者と呼ぶより馬主と呼ぶ方が、競走馬が好きでお金を出資している方に少しでも馬主気分を味わって頂くため、通称名でそう呼称されているようです。
確かに出資者というより馬主といった方が親近感がありますよね。

改めて詳細を説明しますと、競走馬の持ち分を分割するには、元となる購入者が必要です。
その元となるのが、クラブと呼ばれている法人です。
そのクラブは、愛馬会法人と馬主となるクラブ法人の2つによって成り立っています。

仕組みとしまして、まず愛馬会法人は馬主資格を有しません。
そのため、一口馬主を希望される方は、まず愛馬会法人の会員となって同法人に出資（匿名組合契約を締結）します。
なお、出資可能となるのは、愛馬会法人が事前に購入などで手にした所有馬ごととなります。

そして、愛馬会法人は、会員から募った出資金を用いて、取得・購入した競走馬をクラブ法人に現物出資します。
クラブ法人は、現物出資された競走馬をレースに出走させて、レースで獲得した賞金を愛馬会法人に配当します。
愛馬会法人は、レースで獲得した賞金（配当金）を会員に分配します。
会員は、自身が出資した競走馬の獲得賞金に応じて損益分配を受けることになります。

ここまでが、競走馬が得た賞金を分配する流れです。

次にクラブ法人の主な募集要領ですが、クラブ法人は、基本的に1頭の馬を40〜500口程度に分割して出資を募ります。

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なお、競走馬の値段は、通常だと1,000万円以上するため、1口あたり数万〜100万円程度になる計算です。
ただし、1口あたりの金額は、クラブ法人によって違ってくるため、大口の金額で分割し募集口数が少ないクラブや小口の金額で募集口数が多いクラブがあります。
イメージとしては、お金持ちは大口のクラブ、一般人なら小口のクラブってとこでしょうか。

このように一口馬主は1口あたり数万円から馬主気分を味わえることになります。
ただし、あくまでも一口馬主は出資者の1人という扱いになるため、馬主はクラブ本体となります。

そんなクラブ馬主の有名どころはサンデーレーシングやシルクレーシングといった大手クラブ馬主法人ですね。

なお、現在、日本のクラブ法人は20ほどあります。

具体的な一口馬主の費用は？

次に費用に関してですが、出資者（一口馬主）は、購入代金のほか、クラブの入会時に必要な入会費用や月会費、厩舎や牧場における経費や怪我や病気などで走れなくなった場合のための保険料、時には海外遠征などにかかる遠征費用などを分割して負担する必要もあります。
なお、基本的に元本保証はありません。

ただし、出資した馬が2歳を迎える前に死亡、または競走能力喪失と診断された場合には、出資金を全額返還するという規約を設けるクラブ法人もありますので、その点は各クラブ法人の詳細をご確認ください。

なお2010年までは、出資した馬が1度も出走できなかった。また、出走したが1度も勝利することなく引退した場合に適用される「補償制度」が存在しました。
しかし、金融庁の指導を受け、2011年度の募集から廃止となっています。

ここまでが全体的な概要となります。

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まとめますと、良血と呼ばれ高額な馬は購入金額が高い分、1口あたりの募集金額も高額になります。
しかし、それでも競走馬を1頭購入することを考えれば安価となります。
また、応募総口数にもよりますが、月々の費用も数千円〜となる場合がほとんどです。

なお、レースで獲得した賞金の分配は、80%が馬主で10%が調教師、残りの10%を騎手と厩務員でそれぞれ5%ずつとなっています。
仮に1着賞金が1億円のレースなら、1着賞金の8,000万円が馬主に入ります。

参考ですが、2012年と2014年に2度も年度代表馬に輝いたジェンティルドンナの場合、最終的な配当金は一口4,000万円ほどになったそうです。
そう考えると夢は広がりますよね。

ただし、そのような名馬にあたる確率は限りなく少ないと考えて良いでしょう。

理由としては、我々競馬ファンが目にしている活躍馬は、全体の10%にも満たないからです。

それでも競馬ファンで一口馬主になりたいと思っている、実際に行っている方は、お金よりも自身が出資した馬の姿を見たいと思う気持ちが強いのだと思います。

オススメの一口馬主は？

前述しました通り、現在20ほどのクラブ法人が存在します。
その中でも今回は、まだ一口馬主の経験がない方やとにかく安価で一口馬主を味わってみたい方にオススメのクラブ法人を紹介します。

それは、広尾サラブレッド倶楽部です。

広尾の特徴は募集口数が多いため、一口当たりの募集額が数千円からと比較的安く簡単に会員となることが可能です。
また、入会金が必要ないことも有り難いですね。

そして、広尾といえば、昨今のバスラットレオンやキングヘルメスといった重賞馬の活躍が目立ちますが、中でもパンサラッサがもっともポピュラーでしょうか。

そのパンサラッサの募集口数は一口25,000円の2,000口でした。

パンサラッサは2023年の12月まで走り、中央競馬での獲得賞金は約3億円、ドバイターフやサウジCの賞金まで合わせると生涯獲得賞金は、約18億円といわれています。

これから毎月の諸経費や海外遠征費などが引かれますので、正確な詳細は分かりませんが、一般的に考えると、1口あたり約80〜90万円の配当金が入っていると計算されます。

そう思うと一口馬主の夢はかなり大きいですね。

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ただし、前述しましたサンデーレーシングのようなクラブ法人が所有する競走馬と比べると配当金も然ることながら、全てにおいて金額が違いますし、入会することも難しいかもしれません。

そのため、一口馬主の気分を味わいたい方は、まず安価でお手軽な広尾サラブレッド倶楽部にて経験されることをオススメしたいですね。

まとめ

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今回は、一口馬主の概要とオススメするクラブ法人を紹介しました。
まだ一口馬主の経験がない方にとっては、毎月どれくらいの費用がかかるのかなど、不安は大きいと思います。

ただ、一口が少額でも自分自身の愛馬が一生懸命に走る姿を見れば、感動するかと思いますし、勝った時の喜びは馬券が的中した時のものとまた違った喜びが味わえるのも一口馬主の良いところですね。

この記事を読んでいただき、少しでも参考になれば嬉しい限りです。