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【菊花賞2025】エネルジコが完勝!三冠最終戦を制し長距離王者に
2025年10月26日、京都競馬場で行われた第86回菊花賞(GI・芝3000m)は、三冠最終戦にふさわしい、極めてタクティカルで見応えある一戦となった。
頂点に立ったのは、圧倒的1番人気に支持されたエネルジコ(牡3・高柳瑞樹厩舎)。C.ルメール騎手を背に、3分4秒0というタイムで見事に長距離王者の座を射止めた。
出走前から「距離延長がどうか」という声もあったが、その懸念を払拭するかのようなエネルジコのレース運びは、まさに“王道”の一言だった。中団やや前目に位置取り、道中は折り合いに専念。C.ルメール騎手の手綱捌きも冴え、スローペースながらも絶妙な位置をキープ。最終コーナーからの進出はあくまでスムーズで、直線では後続の追撃を寄せつけず、2着馬に2馬身差をつける完勝劇。
これでクラシック最終戦を制したエネルジコは、世代の頂点に名を刻んだ。春のクラシックには出走がなかったものの、ここに来て一気に頂点を奪取したその姿は、今後の古馬戦線でも注目に値する内容であった。
単勝 9番 380円(1番人気)
3連単 9–15-14 140,270円(467番人気)
世代最長距離で行われる菊花賞は、瞬発力・スタミナ・騎手の駆け引き、すべてが試される真の総合力勝負。今年の勝者エネルジコは、そのすべてにおいて一歩も譲らず、堂々の戴冠となった。
「長距離で強い馬は、どんな舞台でも崩れにくい」とはよく言われるが、まさにその言葉通りの勝ち方。来年の天皇賞(春)や有馬記念、さらには海外G1も視野に入るであろう名馬候補が、ここ京都の舞台で堂々と産声を上げた。
クラシック戦線を締めくくるにふさわしい、実力と戦略がぶつかり合う一戦であった。