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【福島記念2025】ニシノティアモが重賞初V!牝馬の鮮烈差し脚で快勝
2025年11月、秋の福島競馬場を締めくくる伝統の一戦、第61回福島記念(GⅢ・芝2000m)が行われた。雨上がりの芝に軽やかに脚を運んだのは、4歳牝馬ニシノティアモ(津村明秀騎手)。2番人気の支持を受けた同馬が、重賞初制覇を果たすと同時に、鮮やかな差し脚で強豪牡馬たちをねじ伏せた。
レースは序盤から激しい位置取り争いとなった。スムーズに先手を奪いたい各馬が押し気味に出ていくなか、エコロヴァルツが好位のインを確保。パレハやアラタも流れに乗って中団に構える形となった。前半1000mはやや速めの流れで通過し、福島らしい持久力勝負の様相を呈した。
4コーナーで馬群が凝縮すると、津村騎手の手綱がわずかに動き、ニシノティアモがスッと反応。直線入り口で先頭を射程圏に捉えると、そこからは完璧な加速。ラスト200mでエコロヴァルツを交わすと、後続の脚色を封じたまま1馬身1/4差をつけてゴール。
払戻金
単勝:10 ニシノティアモ 390円(2番人気)
3連単:10-8-7 14,530円(16番人気)
福島記念は、毎年のように波乱含みの決着となるが、今年は実力馬同士のしのぎ合いの中で、次代のヒロイン誕生を感じさせるレースとなった。ニシノティアモが今後さらなる飛躍を遂げるのか、牝馬中距離戦線に新風を吹き込む存在となるか。今から次走が待ち遠しい。