カヴァレリッツォが初G1制覇!第77回フューチュリティSで鮮烈勝利【阪神競馬2025】
12月21日、阪神競馬場で行われた2歳馬の頂上決戦「第77回フューチュリティステークス(G1・芝1600m)」は、2番人気に支持されたカヴァレリッツォ(牡2、C.デムーロ騎乗、吉岡辰弥厩舎)が優勝。馬群を切り裂くような力強い末脚で、未来のクラシック候補たちを相手に見事な勝利。
レースは穏やかな天候と良好な馬場状態のもとでスタート。ゲートが開くと各馬が様子を見る形で入り乱れる中、人気を背負ったアドマイヤクワッズ(坂井瑠星騎乗)は中団待機。注目のダイヤモンドノット(C.ルメール騎乗)は好位でじっくり脚を溜める展開。
一方、カヴァレリッツォは序盤から流れに逆らわず中団外めを進行。折り合いも良く、スムーズな追走ができていたことが、最後の直線での爆発的な末脚へと繋がっていった。
勝ち時計は1分33秒2。カヴァレリッツォは直線に向くと一気にエンジン点火。外から力強く伸びて、逃げ粘るダイヤモンドノットをゴール寸前で3/4馬身差で差し切り、初のG1タイトルを手にした。
2着には、内でロスなく立ち回ったダイヤモンドノットが入り、福永祐一厩舎の管理馬として、重賞戦線での存在感を改めて印象づけた。
3着には、1番人気のアドマイヤクワッズが粘りを見せたものの、最後は伸びを欠いて1馬身差の3着。決して悲観すべき内容ではないが、期待された分だけやや物足りなさが残った。
注目の払戻
単勝:8番 カヴァレリッツォ 360円(2番人気)
3連単:8-10-12 7,510円(20番人気)
本レースで特筆すべきは、カヴァレリッツォの完成度の高さだ。まだ2歳ながらも、馬体重482kg(前走比+4kg)と堂々たる体つきを見せ、道中の立ち回り、直線での瞬発力、すべてが高次元で噛み合った。
C.デムーロ騎手の手綱さばきも見事で、まさに人馬一体となった会心の勝利だったと言える。