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ターコイズステークス2025結果|ドロップオブライトが6歳で悲願の重賞初制覇
2025年12月20日、中山競馬場の芝1600メートルを舞台に行われた牝馬限定の一戦、第21回ターコイズステークス(GⅢ)は、5番人気に推された6歳牝馬ドロップオブライト(松若風馬騎手)が鋭く抜け出し、堂々の差し切り勝ちを決めた。終始冷静な立ち回りでレースを制し、キャリア晩年にしてついに重賞タイトルを手にした。
レース序盤から先行争いは落ち着いた様子で進行し、ドロップオブライトは中団やや後方の位置取り。スタートから無理に押し上げることなく、自らのリズムを守る走りを見せた。道中では馬群の内側に潜り込み、無駄なロスを避けながら脚を温存。そして最終コーナー、絶好のタイミングで外へ持ち出されると、直線では抜群の反応を見せた。
内外からの追撃を受けながらも、馬場の中央を力強く伸び、最後はリラボニート(6番人気)とソルトクィーン(10番人気)による激しい追い比べをわずかに抑え、アタマ差でゴール。1分33秒0という好時計で、実力馬たちを封じた。
6歳という年齢での勝利は、陣営の長期的なローテーションと馬自身のタフネスが噛み合った結果と言える。加えて、鞍上・松若風馬騎手の冷静かつ積極的な騎乗も光った。ドロップオブライトにとっては、長らく善戦止まりだった重賞戦線において、大きな勲章となる勝利だった。
払戻金
単勝:8番 1,050円(5番人気)
3連単:8–1-5 143,360円(545番人気)
ドロップオブライトの勝利は、「遅れてきた才能」がついに形となった象徴的なものだった。6歳という年齢での重賞初制覇は決して容易ではなく、福永祐一調教師とのコンビによる長期的な育成の賜物だ。馬体重を12キロ絞っての仕上げも見事で、すべての条件がかみ合った末の勝利だった。