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名古屋2歳重賞ゴールドウィング賞本日発走

東海2歳世代の頂点を懸けたゴールドウィング賞、名古屋で今夜ゲートイン


2025年12月10日、名古屋競馬場で地方重賞ゴールドウィング賞が行われます。東海地区の2歳馬たちが集うダート1700メートルのSP1重賞で、今夜20時10分に第11レースとして発走予定です。賞金は1着900万円と、地方2歳戦としてはトップクラス。世代の頂点をかけた真剣勝負に、多くのファンの視線が集まっています。

ゴールドウィング賞は、愛知県競馬組合が名古屋競馬場で施行する東海所属2歳馬限定の伝統ある一戦です。出走条件はサラブレッド系2歳・東海所属馬(転入馬は東海地区で1走以上が必要)で、将来の名古屋・笠松の看板馬がここから羽ばたいていくことも少なくありません。

今年も名古屋だけでなく、笠松や北海道で経験を積んできた精鋭たちが集結しました。前哨戦となる各種2歳特別やオープンを戦ってきた馬が多く、キャリアは浅くても、既にタフな実戦をくぐり抜けてきたメンバー構成です。紙面の成績欄を見るだけでも、それぞれが別々のルートでここにたどり着いたことが伝わってきて、レース前から物語性を感じさせます。

一方で、本番当日ならではのニュースも飛び込んできました。12時15分現在、1番ゴールドレーンの出走取消が発表されています。直前まで対戦メンバーとして名を連ねていた1頭が姿を消すのは、陣営にとっても、ファンにとっても残念な出来事ですし、枠順や隊列を含めたレースの組み立てにも少なからず影響を与えそうです。

それでも、主役の座を狙う若駒たちにとっては、舞台そのものが変わるわけではありません。1700メートルという微妙な距離は、スピード一辺倒でもスタミナだけでも足りず、「どこで脚をため、どこで仕掛けるか」という駆け引きが色濃く出る条件です。スタートから最初のコーナーまでのポジション争い、向正面でのペースの揺れ、そして3~4コーナーで各騎手がどのタイミングで動くのか――レースの見どころがいくつも詰まっています。

歴史を振り返ると、このレースの前身「中日スポーツ杯」時代も含め、オグリキャップやライデンリーダーといった全国区の名馬が勝ち馬の一覧に名を連ねています。地方から中央、あるいは全国の舞台へと羽ばたいていった名馬たちが歩んだ出世街道のひとつが、このゴールドウィング賞なのです。今年の勝ち馬も、数年後には大きなレースで名前を見る存在になっているかもしれません。

今夜の発走は20時10分。仕事帰りにスマートフォンで中継を眺めるもよし、自宅でじっくりパドックからチェックするもよしです。まだ体も心も成長途中の2歳馬たちが、ナイター照明の下でどんな走りを見せてくれるのか。東海2歳世代の勢力図を占ううえでも重要な一戦ですので、普段は中央競馬が中心というファンの方も、この機会に地方の夜の大一番をのぞいてみてはいかがでしょうか。

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