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これまで無敗で古馬重賞を勝った名馬たち

無敗で古馬重賞制覇!歴代7頭の名馬たちの軌跡


七夕とは昔に中国から伝わった星祭りのことをいいますが、日本では子どもの頃から彦星と織姫という男女の星が天の川を挟んで向かい合い、1年に1度、7月7日にだけ会えるといわれている逸話で知られています。
そんな七夕の日といえば、2024年7月7日に行われた第29回プロキオンステークス(G3)で4戦無敗、ダートの大物候補ヤマニンウルスが古馬重賞初挑戦ながらも勝利し、デビューから5連勝としました。

これは、1984年のグレード制導入後トウカイテイオーやファインモーションといった歴史的名馬と肩を並べる記録です。
そこで今回は、これまで無敗で古馬重賞を勝った名馬たちを紹介していきたいと思います。
新たにヤマニンウルスを加えても無敗でJRA古馬重賞制覇したのは、わずか7頭と数少ない名馬とは、いったいどんな競走馬なのでしょうか。

トウカイテイオー


まず1頭目は、奇跡の復活でお馴染みトウカイテイオーです。
当時のトウカイテイオーは、1991年の3歳クラシック戦線で皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を制し、父シンボリルドルフに続く無敗の三冠馬に大きく期待がかかりました。

トウカイテイオーのイメージ画像
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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しかし、ダービー後に骨折が判明し長期休養を余儀なくされます。
そして、翌年の大阪杯(当時G2)で約1年ぶりに復帰しました。

父仔2代無敗の三冠馬とはなりませんでしたが、もちろん無敗の二冠馬の復帰初戦ですので大注目を浴びる一戦となります。
また、鞍上が父シンボリルドルフの主戦だった岡部幸雄騎手に乗り替わったこともあって、対戦を避ける馬も多かったようです。

それは8頭立ての出走頭数をみれば一目瞭然。
そして、単勝オッズ1.3倍の圧倒的1番人気に支持されたトウカイテイオーは、約1年ぶりの実践とは思えないほどのパフォーマンスを披露。

超スローペースで淡々と流れたレースでは、終始先頭集団に付け、直線に入り外目につけると前で粘るイクノディクタスを余裕の手応えで難なく交わします。
さらには、内で馬体を並べていたゴールデンアワーも同じく持ったままで振り切り、1馬身3/4差を付けてゴールしました。
スタートからゴールまで岡部騎手に追われることなく、デビューから7連勝で古馬重賞勝利を飾ったのです。

ファインモーション


半兄は、1997年のジャパンカップ(G1)を制した世界的名馬ピルサドスキーです。
そんな超良血の兄を持つファインモーションは、もともと繁殖牝馬として日本に輸入されました。
ところが、あまりの能力の高さに競走馬デビューをさせてみようとなったそうです。

ファインモーションのイメージ画像
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そのデビュー戦では、牡馬相手に4馬身差で圧勝をするも骨折により約8か月の休養を余儀なくされます。
その後、3歳の夏に復帰すると、2つの条件戦を5馬身差で連勝し、次走のローズステークス(G2)でも3馬身差、そして秋華賞(G1)も3馬身半差と土付かずの5連勝で一気にG1ホースとなりました。

着差からも底知れぬ強さを見せたファインモーションは、6戦目に古馬初対決となるエリザベス女王杯(G1)に駒を進め、ここでも単勝オッズ1.2倍と断然の1番人気の支持を受けます。
そして、エリザベス女王杯でも2着のダイヤモンドビコーに2馬身半差を付けて優勝。見事、無傷の6連勝にて2002年の女王に輝いたのです。

カレンブラックヒル


カレンブラックヒルは、父ダイワメジャーと同じく現役時代はマイル〜中距離と幅広く活躍しました。
そんな3歳馬だったカレンブラックヒルは、夏の休養明けに毎日王冠(G2)を選択。
4戦4勝の成績を持って古馬との初対決を迎えました。

カレンブラックヒルのイメージ画像
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レースでは、シルポートの逃げを少し離れた3番手から追走し、府中の長い直線に入ってからエンジンを全開させます。
すると、先に抜け出していたグランプリボスを並ぶ間もなくかわし去り、1分45秒フラットで後続馬の猛追を封じ、1番人気に応えて無傷の5連勝を飾りました。
なお、12番人気のジャスタウェイがクビ差届かず2着。
3着には9番人気のタッチミーノットが入ったことで、3連単の配当は32万円超えとなりましたが、この時ジャスタウェイが12番人気だったことも今思えば驚きですね。

クリソベリル


全兄にダートG1馬のクリソライトを持つクリソベリルは、新馬戦を7馬身差で圧勝すると、約6か月の休養を経て、条件戦も7馬身差で圧勝しました。
その後、兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)、ジャパンダートダービー(Jpn1)、日本テレビ盃(Jpn2)と地方交流重賞を3連勝し、5戦5勝で秋のチャンピオンズカップ(G1)に挑みます。

クリソベリルルのイメージ画像
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ここでは、2年前の2017年に同レースを制した古豪ゴールドドリームや前哨戦の武蔵野ステークス(G3)を制したワンダーリーデルやみやこステークス(G3)の勝ち馬ヴェンジェンス、さらにはインティなどG1(Jpn1含む)馬が4頭も参戦するハイレベルな一戦が予想されました。
そんな中でゴールドドリームに次ぐ単勝オッズ4.4倍の2番人気で出走したクリソベリルは、先の実績馬を相手に、無傷の6連勝でJRAのG1レースを初制覇しました。
なお勝ちタイム1分48秒5はレースレコードで、さらにキャリア6戦目でのチャンピオンズカップ制覇、6戦無敗で古馬混合G1制覇は、ファインモーションに並ぶ記録となり、無敗でのダートG1制覇は史上初の快挙となりました。

レイパパレ


英雄ディープインパクトを父に持つレイパパレは、420キロ前後と小さな馬体ながら古馬重賞のチャレンジカップ(G3)を無敗で制した後、芝の古馬混合G1である大阪杯を6戦無敗で制覇しました。

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しかも、その大阪杯で相手となったのが無敗の三冠馬コントレイルやG1を6勝した名牝グランアレグリアなど、決して相手に恵まれた訳ではありません。
それに加えレイパパレは、唯一無敗で古馬重賞を2勝していることが特筆した点として挙げられるでしょう。
さらにレイパパレ以外の5頭(ヤマニンウルスは除く)は、無敗で古馬重賞勝利を果たした後、次走で初黒星を喫していることから、無敗のまま古馬重賞を連勝する難しさ、合わせてレイパパレの凄さがお分かりいただけるかと思います。

セラフィックコール


デビューから無傷の4連勝で一躍ダート界の新星といわれたセラフィックコール。
父がダート戦線で多くの活躍馬を輩出しているヘニーヒューズという点が大きな後押しになっていると考えられます。

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そんなセラフィックコール自身初の古馬重賞挑戦となった、2023年みやこステークス(G3)では出走馬唯一の3歳馬でした。
ただ、いくらデビューから4連勝中とはいえ相手をするのは経験豊富な古馬です。
さらに1番人気の支持も重荷ではないかと戦前では、そう見解されていました。

しかし、レースでは、鞍上のミルコ・デムーロ騎手とともに大外一気の異次元の末脚に淀のスタンドから大歓声が上がりました。
それは、上がり最速となる36秒1の切れ味が多くの競馬ファンを魅了したのかも知れません。
それほどの異次元の末脚を魅せたセラフィックコールは、2着のメイクアリープに3馬身差をつける圧勝劇を披露。こうして、無傷の5連勝で重賞初挑戦初制覇を果たしたのです。

ヤマニンウルス


父にジャスタウェイを持つヤマニンウルスのデビュー戦は、多くの競馬ファンが衝撃を受けたレースでした。

ヤマニンウルスのイメージ画像
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今村聖奈騎手を背に迎えた小倉ダート1700メートルのデビュー戦。第3コーナー手前で抑え切れないよう先頭に立つと、その後は後続馬を突き放す一方の展開となり、終わってみれば、2着でのちに重賞を勝つゴライコウに付けた4秒3差は1984年のグレード制導入後では平地最大着差
勝ち時計の1分44秒3はJRA2歳レコードという記録ずくめの勝利となりました。

そんなヤマニンウルスは脚部不安から使い詰めてのレース出走が難しく、数か月から半年以上レース間隔を明けて大事に使われています。
その結果、5戦目となったプロキオンステークスでも勝利し、無敗で古馬重賞を制したのです。
この先、どこまで連勝を伸ばすのか楽しみな1頭ですね。

まとめ


今回は、これまで無敗で古馬重賞を勝った名馬たちについて紹介しました。
なお、これまで無敗のクラシック三冠馬となったシンボリルドルフ(1984年のジャパンカップでカツラギエースの3着)、ディープインパクト(2005年の有馬記念でハーツクライの2着)、コントレイル(2020年のジャパンカップでアーモンドアイの2着)は、それぞれ()内のとおり、初の古馬挑戦となったレースで連勝が止まっています。

このように日本を代表する名馬であっても無敗で古馬重賞を勝利することは至難の業だといえるでしょう。
そう考えると、先に紹介した7頭の競走馬の偉業達成は間違いなく後世に語り継がれると思います。
ただ、戦後の五大クラシックを除く八大競走に目を向けるとさすがに無敗で制覇した競走馬は見当たりませんので、今後は無敗で天皇賞・春・秋、そして有馬記念(いずれもG1)を制する競走馬が出てくることに期待したいですね。

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