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【兄弟G1馬一覧】三冠馬ナリタブライアンとオルフェーヴルの兄もG1馬、同じ母の29組

G1馬を2頭以上出した母は29頭


山あいの牧場で草を食む母馬と、そのそばに寄り添う仔馬のイメージ
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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ビワハヤヒデと、1994年の三冠馬ナリタブライアンは、母がパシフィカスで同じですが、父は違います。ドリームジャーニーと、2011年の三冠馬オルフェーヴルは、母オリエンタルアートに加えて父のステイゴールドまで同じです。前の2頭を半きょうだい、後の2頭を全きょうだいと呼びます。

1986年以降の中央競馬の平地G1で、この2組のように同じ母から2頭以上の勝ち馬が出た組は29組、合わせて61頭です。61頭は、この期間にG1を勝った529頭の11.5%にあたります。勝ったG1は計117勝で、平地G1の1着832回のうち14.1%を占めます。

1995年までにそろった7組は、すべて父の違う半きょうだいでした。父まで同じ組は、いつ、どの種牡馬から現れたのか。

目次

きょうだいの数え方と、集計の範囲


競馬でいう「きょうだい」は同じ母から生まれた馬どうしのことで、父が同じだけの馬は数えません。全きょうだい(全兄弟)と半きょうだい(半兄弟)の呼び分けも含めて、決まりの中身は血統の基本をまとめた記事にあります。

集計の対象は、1986年から2026年の宝塚記念までに中央競馬で行われた平地のG1です。G1になる前の年のレースは含めていません。世界の大種牡馬のきょうだいが日本に来た話は、別の記事に分けました。

1980年代と90年代にそろった8組


表は、2頭目のきょうだいが初めてG1を勝って組がそろった年の順です。「中央G1の勝ち数」は中央競馬のG1だけの数で、海外や地方で勝ったG1は含みません。2007年から2009年にJpnⅠの格付けだった9勝も、G1として数えています。
※本記事のデータは編集部による独自集計です。

そろった年きょうだい(中央G1の勝ち数)関係
1987チヨダマサコニッポーテイオー(3)
タレンティドガール(1)
4
1988グリーンシヤトータマモクロス(3)
ミヤマポピー(1)
4
1988サクラセダンサクラチヨノオー(2)
サクラホクトオー(1)
3
1990メジロオーロラメジロデュレン(2)
メジロマックイーン(4)
6
1993パシフィカスビワハヤヒデ(3)
ナリタブライアン(5)
8
1994ホワイトナルビーオグリキャップ(4)
オグリローマン(1)
5
1995サクラクレアーサクラチトセオー(1)
サクラキャンドル(1)
2
1996ダンシングキイダンスパートナー(2)
ダンスインザダーク(1)
ダンスインザムード(2)
5

1987年11月は、チヨダマサコの2頭の月でした。1日にニッポーテイオーが天皇賞(秋)、15日に半妹タレンティドガールがエリザベス女王杯、22日にふたたびニッポーテイオーがマイルチャンピオンシップを勝ち、22日間で3つのG1がこの2頭のものになりました。
兄が天皇賞(秋)を勝った2週後に妹がエリザベス女王杯を勝つ流れは、1988年のタマモクロスとミヤマポピー、1995年のサクラチトセオーとサクラキャンドルでも繰り返されました。

ダンシングキイの3頭は、父がすべてサンデーサイレンスの全きょうだいです。この8組で父まで同じなのは、ここだけです。3頭のうちいちばん若いダンスインザムードが2004年の桜花賞を勝ち、3頭目もG1馬になりました。
この3頭の半兄で、G1には届かなかったエアダブリンの話は、次の記事にあります。

2000年代にそろった7組


柵沿いの草地を並んで駆ける2頭の若駒のイメージ
ℹ AI生成
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そろった年きょうだい(中央G1の勝ち数)関係
2000レールデユタンメジロブライト(1)
メジロベイリー(1)
2
2001アグネスフローラアグネスフライト(1)
アグネスタキオン(1)
2
2001ベガアドマイヤベガ(1)
アドマイヤドン(2)
3
2002Cocotteピルサドスキー(1)
ファインモーション(2)
3
2007スカーレットブーケダイワメジャー(5)
ダイワスカーレット(4)
9
2007シルバーレーンブラックホーク(2)
ピンクカメオ(1)
3
2009バレークイーンフサイチコンコルド(1)
アンライバルド(1)
2

ピルサドスキーは外国で調教された馬として、1997年のジャパンカップを勝ちました。同じ母Cocotteから生まれた半妹ファインモーションは日本で走り、2002年の秋華賞とエリザベス女王杯を勝っています。

アグネスフライトとアグネスタキオンは全兄弟で、父はサンデーサイレンスです。兄が2000年の日本ダービー(東京優駿)を、弟が翌年の皐月賞を勝ちました。

ブラックホークは1999年のスプリンターズステークスと2001年の安田記念を勝ち、10歳下の半妹ピンクカメオが2007年のNHKマイルカップを勝ちました。フサイチコンコルドの1996年の日本ダービーから、13歳下の半弟アンライバルドの2009年の皐月賞までは、13年近くあいています。

表には入れていませんが、障害のJ・GIでも2001年に1組がそろいました。母ユウミロクの組で、ゴーカイが2000年と2001年の中山グランドジャンプ、半弟ユウフヨウホウが2001年の中山大障害を勝っています。障害の組を足した合計は30組63頭です。平地と障害の両方にまたがる組はありません。

2010年代以降にそろった14組


組の61頭のうち、父がディープインパクトの12頭は、すべてこの表に入っています。

そろった年きょうだい(中央G1の勝ち数)関係
2010ホワイトウォーターアフェアアサクサデンエン(1)
ヴィクトワールピサ(2)
3
2011オリエンタルアートドリームジャーニー(3)
オルフェーヴル(6)
9
2011アドマイヤサンデートールポピー(2)
アヴェンチュラ(1)
3
2011ビワハイジブエナビスタ(6)
ジョワドヴィーヴル(1)
7
2013キャットクイルファレノプシス(3)
キズナ(1)
4
2014プリンセスオリビアトーセンラー(1)
スピルバーグ(1)
2
2015シーザリオエピファネイア(2)
リオンディーズ(1)
サートゥルナーリア(2)
5
2016ハルーワスウィートヴィルシーナ(2)
シュヴァルグラン(1)
ヴィブロス(1)
全と半4
2017マジックストームラキシス(1)
サトノアラジン(1)
2
2018サマーナイトシティサダムパテック(1)
ジュールポレール(1)
2
2019クロノロジストノームコア(1)
クロノジェネシス(4)
5
2019クリソプレーズマリアライト(2)
クリソベリル(1)
3
2021ドバイマジェスティアルアイン(2)
シャフリヤール(1)
3
2023ブチコソダシ(3)
ママコチャ(1)
4

アサクサデンエンの半弟ヴィクトワールピサは、2010年に皐月賞と有馬記念を勝ちました。2011年に勝ったドバイワールドカップは海外のレースなので、表の2勝には入っていません。
ドリームジャーニーとオルフェーヴルは合わせて9勝。ダイワメジャーとダイワスカーレットの組と並ぶ、29組の最多です。

ブエナビスタが2011年のジャパンカップを勝った2週後、半妹ジョワドヴィーヴルが阪神ジュベナイルフィリーズを勝ちました。
キャットクイルの組は、姉ファレノプシスが1998年から2000年にかけて3勝したあと、15歳下の半弟キズナが2013年の日本ダービーを勝ってそろっています。

トーセンラーとスピルバーグ、ラキシスとサトノアラジン、アルアインとシャフリヤールの3組は、どれも父ディープインパクトの全きょうだいです。
母シーザリオの3頭は、父がシンボリクリスエス、キングカメハメハ、ロードカナロアと1頭ずつ違います。母ハルーワスウィートの3頭では、ヴィルシーナとヴィブロスが父ディープインパクトの全姉妹で、シュヴァルグランだけ父がハーツクライでした。

いちばん新しいのは母ブチコの組で、全姉ソダシに続いて、2023年10月1日にママコチャがスプリンターズステークスを勝ちました。

父まで同じきょうだいは11ペア


29組に含まれる2頭ずつの組み合わせは、35ペアです。
このうち父まで同じ全きょうだいは11ペア、父の違う半きょうだいは24ペアでした。全きょうだいだけの組が8、半きょうだいだけの組が20あり、両方を含むのはハルーワスウィートの組だけです。

1986年以降の中央G1に限れば、全きょうだいのG1勝ちが初めてそろったのは1996年11月3日です。ダンスインザダークが菊花賞を勝ち、姉ダンスパートナーに並びました。ダンシングキイの3頭の父は、いずれもサンデーサイレンスです。

全きょうだい11ペアの父は、サンデーサイレンスが4ペア、ディープインパクトも4ペアで、残る3ペアはステイゴールド、ジャングルポケット、クロフネの仔でした。サンデーサイレンスと、その仔のディープインパクトの2頭で、11ペアのうち8ペアを占めています。

半きょうだいの24ペアのうち5ペアは、2頭の父がどちらもサンデーサイレンスの仔です。ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)とジョワドヴィーヴル(父ディープインパクト)や、サダムパテック(父フジキセキ)とジュールポレール(父ディープインパクト)がこの形です。
片方の父が、もう片方の父の仔というペアも2つありました。ダイワメジャー(父サンデーサイレンス)とダイワスカーレット(父アグネスタキオン)、リオンディーズ(父キングカメハメハ)とサートゥルナーリア(父ロードカナロア)です。

2頭とも父か父の父がサンデーサイレンスというペアは、35ペアのうち15ペアでした。全きょうだいが9、半きょうだいが6です。

年上と年下、G1を多く勝ったのはどちらか


厩舎の向かい合う馬房から、それぞれ顔を出す2頭の馬のイメージ
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2頭の組26組では、年上のほうがG1を多く勝った組が12あり、年下のほうが多い7組を上回ります。勝ち数が同じ組も7つありました。

年下が上回った7組では、メジロマックイーンが兄メジロデュレンの2勝に対して4勝、ナリタブライアンが兄ビワハヤヒデの3勝に対して5勝でした。オルフェーヴルは兄ドリームジャーニーの倍の6勝を挙げ、クロノジェネシスも姉ノームコアの1勝に対して4勝しています。残る3組は、ファインモーション、アドマイヤドン、ヴィクトワールピサの組です。どれも2勝で、兄の1勝を上回りました。

目立つ名前は年下の側に多いのですが、年上が多かった12組の中にも、6勝の姉ブエナビスタと1勝の妹ジョワドヴィーヴルのように、差の大きな組があります。

3頭の組では、ダンシングキイの組とシーザリオの組がどちらも2勝、1勝、2勝の並びで、生まれた順の真ん中の馬だけが1勝でした。ハルーワスウィートの組は、ヴィルシーナの2勝にシュヴァルグランとヴィブロスの1勝ずつが続きます。

牡馬だけの組は12、牝馬だけの組は4、牡馬と牝馬が混ざる組は13です。姉妹だけの4組は、アドマイヤサンデー、ビワハイジ、クロノロジスト、ブチコの組でした。

同じG1を分け合った5組と、初G1どうしの間隔


菊花賞はメジロデュレンとメジロマックイーン、ビワハヤヒデとナリタブライアンの2組が分け合いました。後の組は1993年と1994年の2年続けての兄弟制覇です。朝日杯3歳ステークスも、サクラチヨノオーとサクラホクトオーが1987年と1988年に続けて勝っています。

ブエナビスタとジョワドヴィーヴルが勝ったのは、2008年と2011年の阪神ジュベナイルフィリーズでした。母ビワハイジも1995年に同じレースを勝っていて、そのころの名前は阪神3歳牝馬ステークスです。2001年から今の名前になりました。

2つのG1を分け合ったのは、ドリームジャーニーとオルフェーヴルの組だけです。宝塚記念は兄が2009年、弟が2012年に勝ち、有馬記念は兄が2009年、弟が2011年と2013年に勝ちました。

同じ年に2頭ともG1を勝った組は9つあります。きょうだいのG1勝ちが2週続いたことも4回ありました。
1987年11月はタレンティドガールからニッポーテイオーへ、1994年4月はナリタブライアンからビワハヤヒデへ。1996年11月はダンスインザダークからダンスパートナーへ、2007年11月はダイワスカーレットからダイワメジャーへと続いています。1週より短い間隔の例はありません。

初G1どうしの間隔がいちばん長いのは、キャットクイルの組です。1998年4月12日にファレノプシスが桜花賞を勝ってから、2013年5月26日にキズナが日本ダービーを勝つまで、5,523日、15年あまりがたっていました。
次がバレークイーンの組の4,704日、3番目が、3頭目のダンスインザムードまで待ったダンシングキイの組の3,248日です。いちばん短いのは、チヨダマサコの組とサクラクレアーの組の14日でした。

母の側から見た29組


1986年以降の中央G1では、母自身もG1を勝っていた組が4つあります。ベガは1993年の桜花賞とオークス(優駿牝馬)を、アグネスフローラは1990年の桜花賞を勝っています。ビワハイジは1995年の阪神3歳牝馬ステークス、シーザリオは2005年のオークスの勝ち馬でした。
輸入された母は9頭です。早いのはパシフィカスとダンシングキイの1990年、いちばん新しいのはドバイマジェスティの2010年でした。

ビワハヤヒデとナリタブライアンの母パシフィカスと、ファレノプシスとキズナの母キャットクイルは、どちらも母がPacific Princessで、父の違う半姉妹です。この4頭は、いとこどうしにあたります。しかもナリタブライアンとファレノプシスは、父もブライアンズタイムで同じでした。

ほかの組の血統に入った馬もいます。アグネスフローラの組のアグネスタキオンは、ダイワスカーレットの父です。そしてオリエンタルアートは、メジロマックイーンの娘です。1990年にそろった組の1頭が、21年後にそろった組の母の父でした。

よくある質問


Q. 同じ母から出たG1馬のきょうだいは何組いますか?
1986年以降の中央競馬の平地G1で数えると、同じ母から2頭以上の勝ち馬が出た組は29組、61頭です。障害のJ・GIまで含めると母ユウミロクの組が加わり、30組63頭になります。

Q. 全兄弟と半兄弟の違いは何ですか?
どちらも同じ母から生まれた馬で、父も同じなら全きょうだい(全兄弟)、父が違えば半きょうだい(半兄弟)です。29組を2頭ずつに分けた35ペアでは、全きょうだいが11ペア、半きょうだいが24ペアでした。

Q. 3頭ともG1を勝ったきょうだいはいますか?
3組あります。母ダンシングキイのダンスパートナー・ダンスインザダーク・ダンスインザムード、母ハルーワスウィートのヴィルシーナ・シュヴァルグラン・ヴィブロス、母シーザリオのエピファネイア・リオンディーズ・サートゥルナーリアです。4頭の組はありません。

Q. 兄と弟では、どちらがG1を多く勝っていますか?
2頭の組26組で中央G1の勝ち数を比べると、年上が多い組が12、年下が多い組が7、同じ数の組が7でした。年下が上回った組には、メジロマックイーン、ナリタブライアン、オルフェーヴル、クロノジェネシスなどがいます。

Q. きょうだいで同じG1を勝った例はありますか?
5組あります。菊花賞はメジロデュレンとメジロマックイーン、ビワハヤヒデとナリタブライアンの2組が勝ち、朝日杯3歳ステークスはサクラチヨノオーとサクラホクトオー、阪神ジュベナイルフィリーズはブエナビスタとジョワドヴィーヴルが勝っています。ドリームジャーニーとオルフェーヴルは、宝塚記念と有馬記念の2つを分け合いました。

まとめ


母が同じG1馬のきょうだいは、1986年以降の中央の平地G1で29組61頭を数えました。この期間のG1勝ち馬529頭の11.5%にあたり、61頭の中央G1は計117勝です。最大は3頭の組で、ダンシングキイ、ハルーワスウィート、シーザリオの3組でした。組の勝ち数では、スカーレットブーケとオリエンタルアートの組の9勝が最多です。

2頭ずつの35ペアのうち、父まで同じ全きょうだいは11ペアです。1986年以降の中央G1に限れば、最初にそろったのは1996年のダンスパートナーとダンスインザダークで、それまでの7組はすべて半きょうだいでした。11ペアのうち8ペアは、サンデーサイレンスかディープインパクトの仔です。

勝ち数は、2頭の組のうち12組で年上が、7組で年下が上回りました。同じ数は7組です。きょうだいの初G1どうしの間隔は、短い組で14日、長い組で5,523日でした。
そろった年代では、2010年代の12組が最も多くなっています。2020年代はまだ2組ですが、年下のきょうだいにはデビュー前や現役の馬が控えています。

次にこの表へ加わる馬は、いまごろ母馬のそばで草を食んでいる仔馬のなかにいるのかもしれません。きょうだいが勝ったG1の舞台に、元気な姿で立ってほしいと思います。

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