JRA重賞歴代2位の3連単、16番人気ファミリータイムがアルゼンチン共和国杯を制す
16番人気のファミリータイムが、ゴール前の接戦を制しました。2026年11月8日の東京11レース、第64回アルゼンチン共和国杯(GⅡ・芝2500メートル)は、菅原明良騎手が騎乗した単勝74.2倍の牡5歳が2分30秒9で優勝し、重賞初勝利を挙げています。2着は13番人気のホーエリート、3着は12番人気のメイショウゲキリン。1着から5着までの着差はすべてクビで、上位3頭はいずれも2桁人気でした。
3連単は1206万5300円の配当となりました。JRA重賞の3連単では、2015年ヴィクトリアマイルの2070万5810円に次ぐ歴代2位で、2008年秋華賞の1098万2020円を上回っています。1000万円以上の配当はこの2レースに続いて3度目で、GⅡでは最も高い額です。
18頭立ての良馬場で、ファミリータイムは4つのコーナーをすべて4番手で回りました。中盤は12秒台のラップが1400メートルにわたって続き、レースの上がりは34秒9でした。直線では上がり33秒9の脚で前をとらえて抜け出し、外から猛追したホーエリートをクビ差で抑えています。1着から5着に入ったのは、道中2番手から6番手を進んだ5頭です。逃げた2025年の勝ち馬ミステリーウェイは17着でした。
ファミリータイムは父リアルスティール、母プリオバーン、母の父Galileoで、栗東・石坂公一厩舎に所属しています。これまで重賞は5戦し、最高は2026年1月の日経新春杯の2着(11番人気)でした。その後は阪神大賞典9着、宝塚記念6着と勝ち切れず、前走の京都大賞典も12着に終わっています。ハンデは56キロで、これで通算19戦5勝です。
菅原明良騎手はこれがファミリータイムへの初騎乗でした。菅原騎手と石坂公一調教師は、ともにこのレース初勝利です。サンケイスポーツによると、菅原騎手は「好スタートを切れて、前で運びたいと思っていて(陣営)みんなの意見も同じだったのでそう乗りました。反応がすごく良くて伸びてくれていたので、『しのいでくれ』と思いながら追っていました」と振り返りました。「(豪遠征から)帰ってきてからまだ1つしか勝てていなかったですし、すごく悔しかったですし、もどかしい気持ちですごく悩んでいましたけど、こうして大きなレースを勝たせていただいてまた頑張りたいと思います」とも話しています。
2着のホーエリート(戸崎圭太騎手)は、道中6番手から上がり33秒5を使って外から伸びました。2025年12月のステイヤーズステークス(GⅡ)を勝っており、2025年のこのレースでは2番人気で6着に敗れています。3着のメイショウゲキリン(田辺裕信騎手)は2番手から粘り込みました。9月20日のオールカマー(GⅡ)では9番人気で優勝した牡7歳です。
単勝5.7倍で並んだミラージュナイトとレッドバンデは6着と10着、5.8倍のファイアンクランツは8着でした。上位人気の4頭は、いずれも道中6番手から15番手を進んでいます。スポーツ報知によると、ミラージュナイトの杉山佳明調教師は「後ろの馬には差されてないけど、前の馬が止まらなかった。状態は悪くないし、力負けではないです」と話しました。7着ドゥラドーレスのC.ルメール騎手も「前の馬が止まらなかった」と語っています。
払戻金
| 単勝 | 6 | 7,420円(16番人気) |
|---|---|---|
| 複勝 | 6 | 1,960円/15 1,020円/12 1,200円 |
| 枠連 | 3-7 | 3,290円 |
| 馬連 | 6-15 | 135,980円 |
| ワイド | 6-15 | 29,720円/6-12 35,470円/12-15 17,450円 |
| 馬単 | 6-15 | 291,600円 |
| 3連複 | 6-12-15 | 1,635,170円 |
| 3連単 | 6-15-12 | 12,065,300円 |
1986年以降のアルゼンチン共和国杯で、16番人気の馬が勝ったのは初めてです。それまで最も人気の無い勝ち馬は、1996年エルウェーウィンの14番人気でした。3連単は2004年以降の22回では2009年の92万2600円が最高で、今回の配当はその13倍を超えています。